動画視聴に関するFAQ

動画の視聴方法

Q1動画の視聴期限について
A1

購入いただいたコースチケットの有効期限に30日を加えたものが動画の視聴期限となります。コースチケットをすべて消化した後も、視聴期限が来るまでは動画をご利用いただけます。

初級コース(1)

Q1洋装の場合、懐紙はどこに置いておけばいいのでしょうか
A1

畳の場合は、数寄屋袋や、帛紗鋏に淹れた状態で、ご自身の下座におくのがよいでしょう。立礼の場合もテーブルの下座側に置きます。クラッチバックの扱いと同じで、背もたれがある椅子の場合は、背中の間に、背もたれがない場合は膝の上に置いてください。

Q2挨拶の時に出す扇子の、四寸と五寸の違いは。また、塗りのものはどういった時に使うのでしょうか
A2

茶席で使う扇子に決まりはないですが、涼をとる扇子とご祝儀(挨拶)の扇子は分かれています。ちなみに扇子サイズの違いについて男女の縛りはありません(小さいサイズの扇子は、生産効率を上げるために後から考案されたもの)。

Q3普通の扇子を使っても大丈夫なのでしょうか
A3

上の回答同様、涼をとる扇子とご祝儀(挨拶)の扇子は異なるので、ご祝儀用の扇子を使ってください。ただし、サイズや素材の決まりはありません。塗りか白木かでフォーマル、カジュアルの違いもありません。

Q4お茶会に伺う時、扇子は先方の流派に合わせるべきですか
A4

ご自身の流派のもので大丈夫です。

Q5お茶を“一服”と言うのはなぜでしょうか
A5

お茶は薬として伝わったため、薬と同じ一服という数え方になりました。「服」には飲むという意味があります。

Q6「黒文字」は何回ぐらい使い回しができるのでしょうか
A6

本来は1度きり、お客様ごとに変えるべきです。おもてなし用に使いまわしたい場合は、象牙や竹製の菓子切などを常備してみてください。

Q7無地のお茶碗の正面はどこですか
A7

正面に決まりはなく、もてなす側(亭主)が正面を自由に決めます。高台付近に印があればそれを目印にする場合もあります。

Q8お菓子を食べた後の懐紙の扱いはどうすればよいですか
A8

着物を着ている場合、汚れ物は左のたもとに入れます。きれいな懐紙と分けるため、懐中はしません。着物を着ていない場合も同様に、きれいな懐紙と汚れた懐紙を収める場所はそれぞれ分けます。使った懐紙で菓子切を包み、小さく折り畳んであとで始末しやすいようにしておいてください。

Q9抹茶を飲んでいる途中でお茶碗を置いてはいけないのでしょうか
A9

置いてもいいですが、冷めると抹茶の美味しさが半減するので、できるだけ早いうちに飲みきるのがおすすめです。もてなす側(亭主)は、もし客が小服を希望の場合は少なめの量を点ててお出しするなどの配慮が必要です。

Q10お菓子がうまく食べきれない時はどうすればよいでしょうか
A10

口を懐紙や銘々皿に近づけて食べても大丈夫です。薯蕷饅頭など、手で食べる菓子もあるので、ケースバイケース。エレガントに食べることよりも、菓子を美味しく味わい尽くすことの方が大切です。

Q11三口で飲まないといけないのでしょうか
A11

絶対に三口で飲むという決まりはありません。一口でがぶ飲みするというよりは「三口くらいに分けて、味わって頂きましょう」という目安とお考えください。

初級コース(2)

Q1茶の樹形図にあるお茶の種類を教えて欲しい (特にかぶせ茶、玉緑茶など珍しいもの)
A1

かぶせ茶は玉露よりも覆いをする期間が短く、玉露よりも甘みは弱いが、煎茶よりも豊かな香りを楽しめるお茶。玉緑茶は、釜で炒って発酵を止めるお茶(通常の煎茶は蒸して発酵を止める)。中国茶も釜炒りなので、同じ様な香り(釜香)と日本茶の旨味を味わえるお茶です。

Q2やぶきたの「一番茶、手摘み」とやまとみどりの「一番茶」の違いについて
A2

「手摘み」を謳っている方が、一番茶の中でもより丁寧に選別しながら採取をしているものになります。

Q3京番茶の特徴とはどのようなものでしょうか
A3

硬い葉を使用しているため、揉む工程がありません。強火で煎られているため、強いスモーキーな香りがします。

Q4急須は必ず温めないといけないのでしょうか
A4

茶論では、美味しいお茶を淹れるために急須を温めることをおすすめしています。茶葉にはそれぞれ抽出する際の適温があるため、あらかじめ急須を温めておくことで、お湯の温度低下を防ぐことができます。

Q5お茶は全国で栽培されているのでしょうか
A5

製茶としての北限は、秋田県から岩手県にかけてといわれています。(「日本茶のすべてがわかる本」p.73参照)

Q6何煎ぐらいまで飲めますか
A6

特に決まりはありません。ご自身が美味しく味わえる塩梅を探ってください。目安としては、大体3煎目か4煎目で、茶葉の開き具合で判断できます。

Q7芽茶と頭茶の違いはなんですか
A7

芽茶は、新芽の丸まっているところを集めたもの。頭茶は、製茶している中で既定よりも大きい茶葉を集めたものです。

Q8冷蔵庫と冷凍庫の保管に違いはありますか
A8

冷蔵庫は、他の食品の臭いうつりに気をつける必要があります。開封した場合は、一週間分を常温の茶筒に入れ、残りは冷蔵庫もしくは冷凍庫に入れ、使用する際は常温に戻してからお湯を注いでください。

Q9覆いをすることによってカフェインの量は変わりますか
A9

遮光をすることで増加します。カフェインだけでなく、旨味成分も増加します。(「日本茶のすべてがわかる本」p88参照)

Q10煎茶を飲む時の作法はありますか
A10

「煎茶道」の方が、抹茶を扱う「茶道」よりも飲み物としてお茶を愉しむ意味合いが強いとされています。なので、出されたお茶は残さないことが大切です。

Q11玉露のカフェイン量はどれくらいですか
A11

100mlあたりの量で比較すると、玉露が160mg。抹茶が64㎎。コーヒーが60㎎です。

Q12お茶の摘み方には手摘み以外にどんな方法がありますか
A12

ハサミや機械で摘む方法があり、一人で乗る機械と二人で扱う機械があります。(「日本茶のすべてがわかる本」p82参照)

Q13二煎目、三煎目とおいしく飲む方法を知りたいです
A13

最後の一滴まで淹れ、蓋を開けておくこと。二煎目以降は、お湯の温度を上げ、時間は短くしてください。

初級コース(3)

Q1「青製法」は何故途絶えてしまったのですか
A1

青製法よりも、技術的に美味しいお茶が作れるようになったためです。

Q2抹茶の味に違いがあるのは何故ですか
A2

茶葉、ブレンド、茶葉の土地(テロワール)、気象条件、水の量、道具、点てる人の技術等、複合的な理由によって変わってきます。

Q3「結構なお点前で」と言わなくてもいいのでしょうか
A3

挨拶の仕方に決まりはありません。客が「美味しくいただいています」ということをもてなす側の亭主に伝えられれば良いのです

Q4会話はしない方がいいのですか
A4

濃茶席では厳粛な空気が重んじられ、お茶を点てる時のわずかな音もご馳走として味わうため、会話はしないのが好まれます。
薄茶席では会話してもOKですが、「我が仏、隣の宝、婿舅(むこしゅうと)、天下の軍(いくさ)、人の善悪(よしあし)」は茶席の会話内容として避けるよう言われています。個人の信仰の話、人の財産(お金)の話、家族の話、政治の話、人の噂話を避けるということです。

Q5近頃、海外でも抹茶がブームではあるが、海外でも日本と同じ製法で抹茶作りは行われているのか
A5

基本的に日本から輸出されており、海外の方の好みでシナモンやターメリックを加えたものもあります。1回分ずつ小包装になっている抹茶や、カプセルに抹茶が入っているものも。

Q6濃茶用のお茶を薄茶として飲んでもいいのでしょうか
A6

飲んでも大丈夫です。甘みの強い抹茶がお好きの方はそうされますし、美味しいと思います。

初級コース(4)

Q1「茶事」はいつから準備(企画)を始めるものなのでしょうか
A1

客と亭主、目的、時期、内容によって異なりますが、少なくとも1ヶ月前にはお客様にご案内することが望ましいでしょう。
ただし、風流・風雅を愛でる「三雅(雪月花)のお茶」は事情が異なります。例えば「雪見のお茶」は雪が降った日の開催となるので、当日案内となります。

Q2口をつけたところをどのように清めればよいでしょうか
A2

懐紙・濡れ茶巾、指で清めてください。

Q3濃茶を回し飲みする際、ひとりあたり飲む量はどの程度ですか
A3

ひとりあたり三口程度です。

Q4お茶事の人数について
A4

基本は3人を理想とし、多くて5〜6人までが良いでしょう。諸流派の点前は3人を基本としてデザインされています。

Q5茶壺の大きさはどれくらいなのでしょうか
A5

茶壺には大・小2種類があり、かつて天下人や大名が集めていた大きな茶壺(唐物茶壺)に対し、小さな茶室でも普段使いできるように、サイズ感的にふさわしい小ぶりの茶壺(渡壺)がつくられました。高さは、小は20cm、大は50cmに及ぶものもありますが、多くは30cm内です。

Q6お茶事の所要時間はどのくらいですか
A6

二刻(四時間)くらいで、長すぎるのはNGです。

Q7古帛紗・出帛紗はどうやって使いますか
A7

本来、古帛紗・出し帛紗は濃茶茶碗に添えるものです。それ以外の使い方(拝見等)は、派生したもの。江戸時代後期以降の裏千家の作法では、楽茶碗以外の茶碗を使う時にコースターとして使います。

Q8「小寄せの茶会」はどれくらいの規模ですか
A8

当事者の認識によります。例えば濃茶は出さない3〜5人程度の茶会も「小寄せの茶会」と言えます。人数的には、多くて1席20人未満。1席20人を越えると「大寄せの茶会」です。

Q9「仕覆」の裏地によく紫色が用いられているのは高貴な色と言われるからですか
A9

表の生地との関係性で決まるので、裏側の生地が紫色とは限りません。そして色よりも質感が重要です。柔らかく目の詰んだ、茶入れを傷つけない素材が選ばれています。

初級コース(5)

Q1「茶入れ」にはほかにどんな形がありますか
A1

様々な形状があります。

Q2現代のトレンドとはどんなものでしょうか
A2

道具のトレンドという意味では、現代は茶碗が人気になっています。

Q3共箱、書付箱、極箱の順でお値段が上がるのでしょうか
A3

一概には言えませんが、一般的には作者が作ったサイン付きの共箱があるのが良く、さらに銘がつけられていたり、名のある茶人が書き付けていたりすると値段は上がります。そして50年〜100年に1回は、本物であることを保証する極箱が付いていてほしい。しかし時代によって、共箱にサインを入れていなかった時があったりするので、箱が作られた文脈、希少性なども様々加味されて値段が決まります。

初級コース(6)

Q1自宅での季節の取り合わせの例を知りたい
A1

季節ごとの風習や行事を知ることが、自宅での設えの際に大きなヒントとなります。そのため、茶論の稽古では毎月、設えや菓子などが移り変わっていきますので、それらを鑑賞いただき、また季節についての知識を身に付けていただくことでご自宅での季節の取り合わせのご参考にしていただければと思います。ぜひ、稽古に通って季節の設えや花、菓子、講師の話を参考に引き出しを増やしてください。

中級コース(1)

Q1帛紗のお手入れ方法を知りたい
A1

本来は洗いません。道具を浄める帛紗は、本来はもてなしの機会ごとに、都度真っさらなものを下ろして使うのが原則。神前でお茶をする時に真っ白な帛紗を使うのはそのことを象徴しています。よく使われる紫・朱の帛紗も、抹茶の色が目立つ色。あえて帛紗にその色を用いている意味を考えてください。
普段の使用後は軽くはたきつつ、木綿のふきん等で帛紗の表面を少し払うと、だいぶ取れます。ただし使っているとだんだん抹茶が落ちにくくなるため、シミ抜きに出す手間・金額を考えると新しく帛紗を下ろす方がリーズナブルです。

Q2帛紗捌きで形がうまくできません
A2

具体的な方法は、所作動画や「中級実践」にてご確認ください。折り紙ではないので、あまり無理やり綺麗に畳もうとしないことも重要です。帛紗捌きは流派ごとの特徴が最も出る部分です。茶論の帛紗捌きは、あえてそういった特徴をつけないように、各流派の点前に共通する最低限の所作で構成されています。

Q3実家に茶箱がありますが、扱いは同じでしょうか
A3

同じではないと思います。
茶論では日常でお茶を気軽に楽しんでいただくために、実用性・審美性を重視したオリジナルの茶箱を用いて、各流派の点前に共通する最低限の所作で構成されるシンプルでミニマルな茶箱点前を開発・ご提案しています。茶論でお伝えする所作をベースに、ご自身の茶箱を用いて道具組・点前を好みの形に変更いただいても構いません。

Q4茶道具箱の点前では、お茶碗を取る時としまう時、どちらも上から手をかぶせますか
A4

裏千家の茶箱の卯の花点前では、取り出す時もしまう時も上から手をかぶせています。なぜ上から手をかぶせるのかというと、茶碗を丁寧に扱うためです。特に茶論の茶箱は茶碗の下に建水を入れているので、この持ち方でないと茶碗を建水にぶつけてしまう可能性があります。これ以外の方法でも、美しく道具を傷めない所作であれば構いません。

Q5お稽古の時の帛紗の色について
A5

流派ごとに、男女それぞれ色が指定されていることが多いです。また、フォーマルな点前では帛紗の色が指定されることもありますが、カジュアルな点前では色までは指定されないのが一般的なようです。
先生ごとに使用する帛紗のデザインを指定されることもあります。いずれも各流派・先生の思想が表れる部分です。ちなみに、茶論の稽古では帛紗の色は自由です。お好みでお選びください。

中級コース(2)

Q1薄茶器はなぜ最後に浄めないのでしょうか
A1

薄茶器をそのまま持って帰るからです。客が拝見を所望する場合は、お客様に綺麗な状態で道具をお見せするので浄めますが、拝見なしの場合はそのまま持って帰ります(拝見ありの場合の点前は、上級コースの「濃茶点前」でお伝えします)。
茶杓は物理的に抹茶の粉がついて汚れているので、帰りに拭き浄めます。薄茶器もご希望であれば浄めて頂いてもいいですが、茶論の点前では必要最低限の内容であるため、省略しています。

Q2帛紗を四つ折りからさらに半分に折って懐紙入れに入れる時の、折る方向がわかりません
A2

和綴じの本を閉じるように、「わさ」を右にして両手を合わせます。

中級コース(3)

Q1「りゅうさん紙」というものがあるが、いつ使うのでしょうか
A1

水分を多く含んだお菓子の時に懐紙の下に挟んで使います(茶論では水菓子用の懐紙もご用意しています)。
ただし、正式な茶席ではりゅうさん紙は使わず、通常の懐紙一帖(いちじょう)のみを使います。水分で染みることを厭(いと)わず紙の懐紙を使うことが贅沢だからです。りゅうさん紙を使う、ということは自ら使用する懐紙を惜しむ、という意味にも捉えられるため、使用を好まない方もいらっしゃいます。

Q2干菓子は一口で食べないといけないのでしょうか
A2

そのまま口に含めるものは一口で、大きなものは割って食べやすくしてお召し上がりください。菓子の割り方や懐紙の扱い方がエレガントであるよう、気を配りましょう。

Q3流し物、岡物、打ち物、押し物とはどんなものですか
A3

型に流す羊羹のような菓子を「流し物」と言います。「岡物」は最中のこと。「打ち物」は、型から菓子を取り出すときにカンカンと打って取り出すのでそう呼ばれます。「押し物」は型に押し込み、型抜きで作るもの。半生菓子に多いです。

Q4「一日一菓」は、この日にこのお菓子をということですか
A4

あまり厳密に日にちと菓子の関係性を決めるという意図はありません。365の菓子をご紹介する、という企画だったので、日にちと取り合わせは一つの提案としてご覧いただければと思います。

中級コース(4)

Q1見せ場が窓から見える庭の場合、入り口から近い、よく見える側を正客の席にしてもいいのでしょうか
A1

空間の使い方なので、お客様と申し合わせいただければと思いますが、ずっと庭を見せることが主な目的でない場合もあると思います。例えば、席入り時に庭をご覧いただいて事足りる場合は、庭を背にする席にお通ししても大丈夫です。動線上は上座席が最も合理的な場合も多いので、庭を見ていただきたい時間や優先順位を全体の体験設計の中で調整いただければと思います。ちなみに、茶席の貴人畳も床を背にしていますよね。そのことも一度、ご勘案ください。

Q2“カネワリ”はどんな字を書きますか
A2

「曲尺割り」と書きます。

中級コース(5)

Q1茶花を入れる時の具体的なポイントをいくつか教えてほしい
A1

茶花の教えに「四清同(しせいどう)」があります。「青竹の清きを切り、水の清きを盛り、花の清きを入れ、心の清きを楽しむ。」四つの清らかさが同列に行われるべき、ということですが、この教えを念頭にいくつか具体的なポイントをお伝えします。

・茶席で香水をつけないのと同じ理由で、あまり香りの強い花は用いないようにしましょう。

・「花を入れる」というのは、「花入の中に、いかに花木を止めるか」ということ。剣山は確かに便利ですが茶花には使いません。茶花は、花本来の形や動きを生かして入れていくものであり、人為的に花の性を変えることはしません。

・扱う花は1〜2種類を基本とし、そこから3、5、7と増やしていきます。奇数で、とよく言われる理由はバランスが取りやすいからです。

・フラワーアレンジメントは、360度どこから見ても美しく見えるように入れるのが大切ですが、和花は正面から見た時に最も美しく見えるように入れるのがポイントです。

・何本入れても、あたかも一本の枝から出ているかのように入れましょう。

・バランスとしては、不等辺三角形を作るように入れると綺麗になります。不等辺三角形のゆがみ・ひずみが侘び、と言えるかもしれませんし、動きにつながって花が生き生きと見えます。

・花を入れ終わったら、水を花入の口ギリギリにまで盛るように入れます。

・茶会直前に、必ず露を打つこと。今、まさにそこで花を摘んできたかのような風情を演出します。

Q2二重切りの竹花入れは上下に入れるのですか
A2

通常は下段にのみ花を入れ、上段には入れません(水は上段にも入れます)。花を上下に入れてしまうと、それぞれの良さをを相殺してしまうことが理由です。ただし例外的として、正月には下段に松の葉、上段に葉牡丹を入れたりもします。このように、上段に花以外の緑のものをさすことは時としてあります。

Q3「矢筈板」の押し板に切れ込みがあるのは何故ですか
A3

書院座敷の「上段の間」の、さらに30cmほど高いところに五寸ほどの厚みの押板が敷かれていました。そこに卓(しょく)を置いて三具足を荘厳していたのですが、やがて押板が省略されていく過程で、「押板・卓2枚の板を重ねる」意味を持つ薄板が求められるようになりました。こうしてできたのが「真の薄板」である矢筈板です。矢筈板は2枚の板の重なりを、切れ込みで表現しました。遠目には1枚の板に見えますが、横を見るとしっかり溝が入っています。切れ込みは上の幅が厚く、下が薄いのが正式です。

Q4茶花にはどのようにして露を打つのですか
A4

霧吹き、茶筅、手指を使って必ず露を打ちます。理由は「今、まさにそこで花を摘んできたかのような風情を演出するため」です。花によっては、花弁に水が当たると染みになるので葉や枝だけを濡らす、といった工夫が必要です。壁や花入にかかる露の量を加減するという意味で、作業時はタオルで周囲を覆うと良いでしょう。

上級コース(1)

Q1茶事の中でお酒を出すというのが意外に思います
A1

昔からお酒は神様の飲み物とされてきました。神様が飲む最も贅沢な飲み物を直会(なおらい:お供えしたものをお下げして頂く儀式)でいただく、という神人共食(しんじんきょうしょく)の名残でもあり、「お酒を出す」ということがもてなしの象徴とされることなどが理由です。

Q2懐石の二献目は必ず石盃で出すのでしょうか?
A2

ニ献目はまだ銚子です。三献目以降は適宜、石盃を使う等変化をつける工夫をします。

Q3懐石の中で必ずしなければならないことはありますか?
A3

懐石で最も大切なのは「酒・肴を必ず差し上げる」ことです。

Q4懐石はどこまで簡略化して良いのでしょうか
A4

「酒・肴を出す」「菓子を出す」ところ以外は省略可能です。菓子を出すところまで含めて懐石です。

上級コース(2)

Q1大津袋を薄茶同様に箱にしまわないのはなぜですか?
A1

箱の中にしまえないからです。

Q2薄茶に拝見はないのでしょうか?
A2

もちろん拝見可能です。

Q3濃茶は大体何秒程度で練るのが良いのでしょうか
A3

お湯が冷めてしまわぬ程度に練ってください。客が5人の場合、5人目の方までも温かく飲めるように練ることを考えてください。

上級コース(3)

Q1今も天目を使うことはあるのでしょうか
A1

あります。正式に天目台に載せる場合もありますし、茶碗だけ台に載せずに使う場合もあります。

Q2きれいさびと侘茶は混ぜていい世界観なんでしょうか
A2

まず「侘び茶の湯とは何か」という話ですが、利休の行なった茶の湯だけが侘び、というわけではありません。広間に台子を組み、名物茶器を使うお茶に対して、その「格」を外していき、自分の身一つの工夫でもってお茶をしていくことそのものを「侘び」とするならば、むしろ、スタンスとしては遠州の「きれいさび」も侘びの一種と言えます。

一方、それぞれの茶人が好む視覚的要素(用いる道具や空間など)には個人の好みが反映されており、これが利休・織部・遠州らスタイルの違いとなってあらわれています。空間演出やファッションコーディネートの感覚に通じますね。

つまり、「きれいさびと侘び茶の同居はありえるし、ありえない」とも言えます。「侘び茶のスタンスを取りつつ、利休のとったような簡素・ストイックなスタイルでいきたい」「侘び茶のスタンスを取りつつ、きれいさびのスタイルでいきたい」。またはそれ以外のやり方でコーディネートするかは皆さんの好みにお任せします。

Q3洋室で自分が使う道具で、書院の茶と侘茶、きれいさびの表現を置き換えるとしたらどうしたらよいでしょうか?
A3

利休や遠州たちの求めた世界観をトレースして再現をするのであれば、文献を紐解き、当時の文脈や条件にできるだけ近づけた状態でお茶をするのがいいと思いますが、そうでない場合、表現部分で彼らの用いた手段をそのまま現代の何かに置き換える、というのは少々難しい話です。

今を生きる私たちが、現代の文脈において侘び茶をどういうスタイルで表現するかは、先人を参考にしつつそれぞれの解釈・好みで提案していく形で構わないと思います。「あなたのお茶」をするのか、「利休や遠州のお茶」をするのか、ということかと思います。

Q4書院の茶、詫び茶、きれいさび。時代と共に変化、発展があるが現在の茶とは
A4

ご自身のなされるお茶に答えがあるのではないでしょうか。利休・遠州の時代には使えなかった素材・道具(ガラス、コンクリート、テーブル等)が当たり前に手に入る現代において、これらを取り入れながらあなたの考える「素敵なお茶のもてなし」のスタイルを考えてみてください。

上級コース(4)

Q1今でも巻紙で茶事のお誘いをするのですか?
A1

今でも書きます。目上の方に手紙を書く時は巻紙がふさわしいです。

上級コース(6)

Q1千鳥の盃で、お酒が飲めない場合にはどのように対処すればよいか
A1

別の酒器を用意し、そこにノンアルコールの飲み物を入れておくのも一つの形です。

その他

Q1拝見で「これは〇〇ですか?」と聞いた時、 実際より格の低いものとして聞いてしまうと失礼にあたるのでしょうか
A1

素直なお尋ねなので、相手を怒らせることはないと思います。

Q2扇子を自分の後ろに置く時の向きの違いについて
A2

流派によって向きは異なりますが、正客とその他の客の要の向きを変える、という部分は共通しています。要の向きを変えることで、客の格の違いを表すサインを示すためです。

Q3名物裂の種類(織り方)に格の高低はあるのでしょうか
A3

あります。格は金襴が一番上、緞子、間道、紹巴と続きます(織物としての格に準じる)。しかしそのコードも文脈によって意味を意図的に変化させることもあります。