茶論の茶道具
茶筅 真数穂 黒竹
茶筅の産地として名高い奈良・高山の茶筅師、谷村丹後さん作の茶筅。一子相伝で茶筅の技術を守り抜いてきた谷村家。丹後さんは20代目。日本職人名工会の殿堂名匠の丹後さんは、高山茶筅の重鎮であり竹の生体の研究家でもあります。 国内産の茶筅の9割が奈良の高山で作られているといわれています。こちらの茶筅は、奈良高山の厳しい冬に収穫した竹を乾燥させて作っており、一本ずつ削ぐように薄くしていくため、穂先がしなやかで弾力性があり、耐久性にも優れている仕上がりです。このクラスの茶筅としては最高級と言えます。「やわらかい竹は少な目に削ぎ、固い竹は多めに削ぐことで均一な茶筅をつくっている」という職人技がたくさん散りばめられたTHEお茶の道具といえます。 真数穂(しんのかずほ)は、穂先(先端)に向かって徐々に薄くなります。穂先がクルっと丸まった「80本立(はちじゅっぽんだて)」という商品もありますが、これは選択をクルッとするため先端が急に薄くなります。茶論では、より耐久度の高い真数穂をお勧めしています。茶筅は消耗品ではありますが、普通の使い方をしていれば、半年はもつといわれます。
¥4,950
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